Southern Ridgesを西から東へ
シンガポール南西部には海岸沿いに丘陵地が続いています。標高マップで見ると西はNUS(National University of Singapore)のあたりからMt. Faberまで帯状にくっきり黄緑色になっているのがわかります。
この丘陵地にはKent Ridge Park, Hort Park, Telok Bangang Hill Park, Mount Faber Parkと公園が連なり、これにLabrador Nature Reserveを足してSouthern Ridgesと呼ばれています。今回はこのSouthern Ridgesを西から東へ歩いてきました。
Science ParkからKent Ridge Parkに入る
Kentridge Parkのメインの入り口は南側にあるようなのですが今回は北側サイエンスパークから入ります。
Buona Vista(もしくはKent Ridge)から92番バスで向かいます。サイエンスパークって何があるんだろう…
Kentridge Parkの入り口がわからなくて少し迷いました。歩道の脇に入り口があります。
公園に入ってすぐの案内板。最寄のバス停の位置が確認できます。私はひとつ手前で降りてしまいました。Science Park Drive一番奥のバス停が最寄です。
この日は朝雨が降っていたこともあり、公園内はとても静かでした。
Hort Park方面へ向かって少し登ります。
ここを登り切ると高台にでました。海が近い。昔はもっと海岸線が近かったそうです。Pasir Panjang Roadが海岸通りだったとか。
このKent Rdge Parkと現在NUSのあるあたり、つまり現在のKent Ridgeは昔Pasir Panjang Ridgeと呼ばれていて、この丘は第二次世界大戦の際イギリスの降伏直前に日本軍とマレー連隊が戦った最後の場所のひとつだそうです。
少し話がそれますが実は以前からPasir Panjang MRT駅とPasir Panjang Post Officeの場所がやたら離れているのが気になっていました。けっこう長細い地区のことなんですね。ようやく謎が解けました。
丘の上も木々が生い茂り気持ちがよく、この辺りにはバードウォッチングに来ているらしき方もいました。
Kent Ridge Park : Canopy Walk
丘の上を東の端まで行くと道が二股になりHort ParkとPasir Panjang Road方面に分かれます。Hort Parkに向かってはいるのですがここはPasir Panjang Roadと書いてあるCanoppy Walkに進みましょう。結局後で合流するので心配無用です。
木道が気持ちいい。リスにも出会いました。進んでいくと視界が開けて左側のふもとに植木屋らしきものがみえます。
Canopy Walkの途中にもWWⅡの説明板がありました。Bukit TimahにあったFordのこと、Oil Tankの炎上、Alexandra Hospitalの件について書かれていました。Alexandra Hospitalはイギリスの軍病院だったんですね。個人的に興味深かったのは標高の書かれた地図でした。シンガポールって意外と坂が多いんですよね。
Canopy Walkには植物の案内板もあります。
ゴムの木。幹が傷つけられていて分かりやすい。シナモンの木もあるようです。
Canopy Walkを抜けるとReflection At Bikit ChanduというWWⅡの回想記念館がありました。
Hort Park
Bukit Chanduからジグザグ道を降りて進むとHort Parkに着きます。
温室があったり庭園のような植物園のような、なんだか不思議なところです。Gardening Hubという位置づけらしく、ガーデニングをやる人には良さそうな施設ですね。Canopy Walkから見えた植木屋のようなものはこのHort Parkの附属施設なのかな。
野菜を育てているコーナーや蝶の舞うエリアがあり、シンガポールによくある子供が楽しみながら学習できる施設でもあるようです。K1(年中)から参加できるワークショップなんかもやっています。遠足で来たりしそう。
もちろんプレイグラウンドも有り。
さらに進むと建物が。このままテラスの奥へ進めAlexandra Roadへ出られます。
Hort Parkへ直接行くにはLabrador ParkかCommon Wealth, Red Hillなどからバスが便利です。
入り口付近には結婚式の写真を撮りに来ている人たちもいました。
Telok Blangah Hill Park : Forest Walk
Alexandra Roadにかかる橋Alexandra Archを渡るとTelok Blangah Hill Parkに入ります。
ここはForest Walkという高架の歩道が目玉です。Canopy Walkよりもだいぶ長い距離あり、ここでもリスや野鳥が見られます。
リスやきれいな野鳥を見かけたりしててくてくけっこう歩きましたが最後にものすごい登りが待っていました。右に行くとジグザグ登り、左へ行くと階段のショートカットを登れます。
Telok Blangah Hill Park : Terrace Garden
Forest Walkを抜けて、さらに坂道を登るとTerrace Gardenという所に出ました。そんなに眺めは良くないが。
下から見るとけっこうきれい?現在整備中です。
逆ルートで来る時の目印はこのレンガの階段です。迂回もできます。
道なりに進み坂道を登ります。この辺から急に人が増えてきました。
Henderson Waves
坂道を登り切るとHenderson Wavesです。Henderson WavesはTelok Blangah Hill ParkとMt. Faber Parkをつなぐ全長300m弱の長い橋で、Henderson Roadから36mという高い位置にあります。
歩いていて気持ちのいい橋です。休憩していると猫殿に目をつけられる・・・
Henderson Wavesからは巨大高木層と呼ばれる50mを超すとても背の高い木が見られるそうです。が、蔦がすごくてなんだか一面もっさり緑な感じ。「つたすごい」の一言でした。
※Henderson Wavesは2015/01/02から1/31まで平日昼間はクローズされるそうです。
Mount Faber Park : Faber Point
Henderson Wavesから車道沿いを歩きましたが、尾根道に出たあとFaber Pointに行くのに少し戻る形になります。Henderson Wavesを出てすぐ少し下ったところにFaber Pointへ抜ける歩道のルートが見えたのでそっちのほうが良さそうです。
途中に松?もみ?とにかく針葉樹の並木があるのが印象的でした。時期によっては松ぼっくりが落ちていそうです。
いた。わりと普通…うん、マーライオンです。ところで「日本ではマーライオンが世界三大がっかりスポットに入っている」と言うとシンガポーリアンにびっくりされます。私は正直そんなにがっかりしませんでしたが、もともと期待値が低かったせいなのかどうかは謎です。
ようやっとケーブルカーの駅に到着。本当は話の種にケーブルカー乗ってみるのもありかと思っていましたが、値段にドン引き。やはり当初の計画通り歩いて降りることにしました。
前から思っていましたがこのケーブルカー、はたからみるとすごい怖い・・・
Mount Faber Park : 最後の下り Marang Trail
さて後はHarbour Front MRTを目指し下るだけです。Marang Trailという道に入ります。
あ、これは高い木だ。巨大高木層?
ひたすら坂と階段を降りる。これは逆に登るのはけっこうきついかな
降りきりました。振り返るとステキな小道。
Harbour FrontからMarang Trailに入る場合はこの看板が目印です。
通りを渡ればHarbour Front MRT。VivocityのBrotzeitでランチ。ビールがしみる!
所要時間など
今回歩いたのはこのガイドにあるルートAを逆走した形になります。
だいたい10:00頃Kentridge Parkを歩き始めてHarbour Frontに着いたのが13:00です。けっこうゆっくり写真を撮ったり案内板を読んだりして歩きました。
小雨が降る中歩き始めて終始曇り空でしたが、途中かなり喉が乾きました。晴れていたらけっこうきつかったかなと思います。
歩いた道は全て舗装されていました。歩くつもりのなかった夫はビーサンで無事完走…。今回は大人だけで歩いたので余裕でしたが、場所によっては子供には厳しいなと思うところもありました。子連れのときは行きたいポイントをしぼって近くまでタクシーなどで行くのが良さそうです。