今日も、夏です。

常夏シンガポールで送る日々の記録

IELTSを受験してみる




シンガポールへ来て4年半、私の英語力は来星当時と比べるとだいぶマシになりましたが、まだまだ自信の持てるレベルではありません。

 

 
そもそも、英語の勉強嫌いなんだよなあ
 
 
 
 
うん、大嫌い。
 
 
 
 
いやいやいや、こんなことではいかんと、一念発起して先日IELTSという英語の試験を受けてきました。

 

 
 
 
日本では英検、TOEICTOEFLが有名だと思いますが、海外で通用するスコアはTOEFLくらいではないでしょうか。
 
IELTSは留学だけでなくカナダやオーストラリアなどで移民の審査に使われている試験だそうです。今回初めて知りました。
 
 
試験はacademicとgeneral trainingの2タイプがあります。私が受けたのはもちろんgeneral trainingのほうです。
 
 
 
 

試験申込み

とりあえず申し込んでみる。
 
 
British Counsilのホームページから申し込めました。
 
 
オンラインで申込めますがパスポートのソフトコピーが必要です。
 
 
 
 
 
さてあとは勉強するのみ!
 
 
テストとか具体的な目標がないと自発的に勉強できない自分…
 
 
受験料けっこう高いので頑張ろう…
 
 
 
 

ROAD TO IELTS

IELTSの試験を申し込むとROAD TO IELTSというオンライン学習サイトの試験日まで無料でできるバージョンのアカウントがもらえます
 
 
30時間分ありけっこうやりごたえがありました。
 
 
模擬試験もできるので非常に役に立ちました。$50程度払うとフルバージョンができますが、私は無料版だけで時間いっぱいになってしまいました。
 
 
 

understanding IELTS

これもBritish Councilから案内があったのですが、IELTSの試験の仕組みを紹介するオンラインコースです。
 
Writingやスピーキングでどんな問題が出るか知ることができるので試験対策にいいかもしれません。
 
学習用のWebサイトなどもたくさん紹介してくれます。
 
 
 

アプリで学ぶ

British Councilが出しているアプリをダウンロードしてみました。
 
 
感想は、
 
あんまりいけてないなぁ…
 
 
唯一やったのがこちら。
 
私はとにかく単語力が弱いのでこれはまあ良かったです。
 
 
 
携帯アプリはちょっとした時間にできるので単語を覚えるのにmikanというアプリを使いました。
これ・・・主に高校生用なのか、スコアの高校対抗とかやってておばさんちょっとついてけませんでしたが孤独に黙々とこなしていきました。うちの高校弱いし。
 
 
単語力は少しはあがったかな、という感じですが、やはり日本語と一対一で暗記した英単語はすぐに「使える」ものにはならないのであくまでリスニングとリーディング用のドーピングといったところです。
 
 
 

ワークショップに参加

British CouncilでIELTSのワークショップがあるというので参加してみました。IELTSの試験官がテストの内容やTipsなどを教えてくれました。
 
 
いろいろ有益な情報はありました。オンラインコースのunderstanding IELTSと比較するとより具体的な内容が多かったです。
 
  • バンド5がaverage、6はcompetent, 7からgood
  • ライティングで文字数が足りなかったたらマイナス1バンド(超でかい)
  • ライティングで指定されたトピック全てをカバーできていない場合はバンド4
  • フォーマル、カジュアルの区別をしっかりつけること(ライティング)
  • リーディングはスキミングのスキルをみるテストだから全文読むな
  • 本文の順序と質問の順序は同じ(質問を読んでから本文を読み進めるべし)
  • リスニングも解答欄の番号順に答えが出てくる
  • リスニング、リーディングでバンド7を取るには40問中33点は必要、バンド8なら37
 
実際はもっと細かいTipsもたくさん教えてくれました。
 
 
それから
 
「ネットに上がってるTipsはデマが非常に多い」
 
と言っていたのが印象的でした。
 
たとえばライティングの小論文の最初のパラグラフでは質問をパラフレージングするといいという噂があるそうですが、その試験官は

「質問文をパラフレージングするのはバンド5、退屈!
 
とぶったぎっていました。
 
 

 
ちなみにワークショップ受講者の大半がオーストラリア移住希望の人で、全項目バンド7が必要だそうな。うーん、レベル高い…。あとみんな若い。移民てやはり若い方が有利みたいですね。
 
 
あとはシンガポールで働くプリスクールの先生も数名いました。へープリスクールの先生がこんなのとっているとは知らなかった!園によって要求バンドは違うそうです。
 
私の隣に座っていた女性もフィリピン人の幼稚園の先生で、園からオール6以上を取るように言われているとのこと。前回受験した時リスニングだけ4.5で再受験する羽目になったとのこと。
 
 
 
 
 
 
 
 
いやちょっとまて、嘘でしょ。
 
 
 
 
フィリピン人て英語普通にしゃべるでしょ!??シンガポーリアンより発音いいし!
 
 
 
 
がく然としました。
 
 
 
一応私もオール6を最終(笑)目標にしているのですが、こ、今回は無理そうだ…(諦め早い)
 
 
 
 
 
シンガポールではひと月に3日試験日が設けられていて試験日1回につき500人ほど受験者がいるそうです。スピーキングのテストを考えるとかなり多人数になるためスピーキングは別の日にスケジュールされる人もいます。(試験の申込み時に自分で選べます)
 
 
 
 

セキュリティガチガチ

さていよいよ当日。

 

早朝試験会場に着くと、長蛇の列が!

 

列にならび受付を済ませたらパスポート以外の荷物を全て預け、指紋(!)と顔写真を撮りました。

その後ようやく試験会場へ。もちろん入り口でパスポートチェックあり。

 

 8:00から受付開始で9:00試験開始予定でしたが、実際に始まったのは9:30くらいでした。そこからほぼぶっ通しで約2時間45分筆記テスト、クロークでの混雑を避けるためか2列ずつ退出し、試験会場を出て荷物を受け取ったらもう12:50くらいでした。

こら大変だ…

 


パスポート以外全ての私物の持ち込みは禁止なので試験用の筆記用具は支給されます。試験終了後、筆記用具は家に持って帰れと指示がありました。お土産(笑)

 

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トイレが鬼門

筆記テストで少し困ったのがトイレ。朝早いのと拘束時間が長いのでどうしても途中で行きたくなります。

 

基本的に、トイレは試験を中座する形になります。

 

心理的に全て解いてから余り時間に行きたいものですが、試験終了10分前から次のテストが始まるまでトイレに出ることは許されません。(リスニングテスト中も禁止)

 

今回は少し行きたくなったものの最後まで我慢しました。次また受けるなら写真を取った後試験会場に入る前にトイレに行くようにしよう。

 

 

スピーキングテスト

筆記が終わると昼休憩があり、その後スピーキングのテストを受けました。

 

 

話すだけだというのに緊張するなあくそぅ

 

 

パート2は撃沈…

 

 

ただパート3では試験官が

「イギリスではこうですが、日本ではどうですか?」

と日本の話題をけっこう振ってくれたので割りと喋りやすかったです。うまくできたかどうかは別として!

 


 

 

感想&個人的に思うポイント

私がこれまで受けた英語の試験はTOEICとベネッセのGTECのみです。TOEFLや英検を受けたことがないのでわかりませんが、IELTSでは英語圏で必要とされる能力を計られているなと感じられました。

特に思うのがライティングとリーディング。英語の能力というより国語的な能力が要求される感じです。

 

リスニング

TOEICに比べて問題数が少ないので一問の重みが大きい。記述なのでスペリング、可算名詞のミスを無くすのは大事。けっこうひっかけ(?)がある

 

リーディング

単語力、スキミング能力につきる。受験英語などでスキミングを身につけた人には特に問題ないのでは

 

ライティング

タスク1 : フォーマル、カジュアル英語の違いがわかっているか。手紙で使う定型文が役に立つ。

タスク2 : 小論文の能力、国語の能力が必要。受験国語が得意だった人は比較的楽かも。


私はタスク1に予定より時間を取られてしまいタスク2の文字数が少なくなり最後けっこう焦りました。手紙を書く練習が足りなかった。

試験会場でも説明がありますがタスク2のほうが字数も配点も高いので、時間が心配ならタスク2からやってもいいかも。


 

スピーキング

試験官より多くしゃべるのが基本。

パート1は質問が限られているのできちんと準備しておくべき。


やはり個人的にはスピーキングが最難関です。


私が普段業務で使う英語は仕事の内容上単語がわりと限られるので、幅広い単語が必要な日常会話の方がよっぽど難しい。

忙しくてもだるくても昼休みは同僚とランチをして日常会話をする機会をできるだけ多くしていますが、日々の会話の中でかなりブロークンになっていたり、言いたい単語がでてこない時には同僚が察して言ってくれて会話になっているところが多く、普段からきちんとしゃべらないとだめだなと改めて感じました。

 


私は一日で全ての試験を受けましたが、筆記の3時間でけっこう疲れてしまうので、平日時間が取れる場合はスピーキング別日でもいいかなと思いました。


IELTSは受験料高いですがその分学習サイトやワークショップを無料で提供してくれたので、お値段張るだけあると思います。




結果!

結果は試験日の13日後の午後3時(厳密にはオーストラリア時間午後5時)からインターネットでチェックできます。


結果があまり悲惨なことにならなかったので(笑)公開

  • リスニング : 7.0
  • リーディング : 7.5
  • ライティング : 6.5
  • スピーキング : 5.5
総合 : 6.5


まあ、妥当な点がついたかな、と思います。


だいたい受けた感触通りでしたが、びびっていたリスニングは正直予想より高かったです。スピーキング以外は目標クリアできました。



うーん。ザ・ 日本人的なスコアだ…



ちなみにIELTSのスコアと他のテストのスコアの対応表はこんな感じだそうです。

他のテストとのスコア換算 -IELTS情報・学習ポータルサイトIELTSナビ


とにかくスピーキングとライティング。今回ちょっと練習が足りなかったと思うこともあり、努力すれば上がりそうなので今後は目標を少し上げて精進いたします。



おまけ : UWCSEA散策

私の試験会場はインターナショナルスクールのUWCSEA Doverキャンパスでした。はじめて来たので昼休みにかこつけて探検♪
 
 
初等科
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ローカルの学校に比べるとやはり中庭広いなあ
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プレイグラウンド
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チェスがごろごろ。欧米の街みたい
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広々サッカー場
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んまーさすがインターでございますわねという感じの整った設備の数々。インドアのジムにはトランポリンなどがあり何かのレッスンをしていました。ホリデープログラムでしょうか。
 
 
 
インターもいいよな〜。金と暇があれば。。。