カーシェアリングで忘れ物地獄にハマる : SMOVE
最近カーシェアリングのsmoveを利用しています。
smove - Car Sharing in Singapore | Flexible Car Rental
※スムーヴと読むそうです。
シンガポールには他にもカーシェアリングサービスがありますが、smoveの特徴としてはキーレス、EZ Link Cardで車の鍵を開けるシステムになっています。
利用までの流れ
まずはメンバー登録。
運転免許証、EZ Link Card, クレジットカードの登録をします。入会金やデポジットはありません。
運転免許証はデジタルコピーを添付します。登録まで1、2営業日かかります。
登録が完了したらすぐに予約ができるようになります。
- web上で15分単位で予約可能。
- 料金はガソリン代込み
- 初乗り$50で、3時間ごとに料金が変わるようです。夜間割引あり。
- ピックアップの場所とドロップオフの場所は別の場所を指定できる。
ピックアップは時間に余裕を持って行くべし
予約時間の15分前にSMSで車のナンバーと車がある駐車場のロットナンバーが送られてきて利用できるようになります。
車発見。サイドミラーに色が付いているのと、フロントガラスのsmoveマークが目印です。(サイドミラーは色が付いていない車も見かけました)
車を見つけたらまずは車体チェック。
キズのチェックをして、傷がある場合は写真を撮ってアップロードします。
それから車内がキレイかどうかを五つ星で評価して準備終了。
この作業があるため少し時間に余裕を持って行った方がいいです。
鍵はフロントガラス
フロントグラスにあるsmoveのタッチセンサーにEZ link cardをタップして鍵を開けます。
ちなみに途中で駐車して鍵を閉める場合もEZ linkカードでこの端末をタップします。Webアプリ上でEnd Tripを選択しない限り勝手にロックされることはないので大丈夫です。
登録したEZ link cardをERPに使う
車に入ったら解錠に使ったEZ link カードをERPのスロットに差し込みます。
ピックアップポイントが有料駐車場の場合、駐車場を出る際に駐車料金を払うことになりますが、その分の料金は返って来る仕組みになっています。登録したEZ Link Cardで支払いしていないと自動的には返って来ませんのでご注意を。レシートがあればあとで請求できると思います。
エンジンはボタン式
キーレスなので、エンジンのかけ方がちょっと特殊です。エンジンをかけるにはブレーキペダルを踏みながらボタンを押します。
End tripで「返却」
予約時に指定したパーキングポイントに駐車したら、Webアプリ上でEnd Tripを選択して駐車場のDeck(何階か)とロットナンバーを入力して返却になります。
またこの時初めに建て替えた駐車料金が検出されるはずです。
それから車を借りている間にガソリンを入れた場合、料金を請求できます。その場合はレシートを撮影してアップロードします。
と、ここまでの一連の流れがYoutubeにビデオがあがっています。
How to use a smove car - YouTube
忘れ物に注意!
初めて使った際、夫がトランクに重要書類を置き忘れるという失態を犯し大変面倒なことになりました。
まず利用したのが土曜日だったため、週末はオフィスが休みでサポートに電話が繋がらない。
2日待ち週明け月曜に連絡すると、
「土曜日から今までに利用したドライバー全員に連絡を取って掛け直す」
とのこと…
え、そんな簡単に全員に連絡取れるか??
案の定次の日の午後まで待っても音沙汰なし。
この間もドライバーの数は増えていくだろうな…
こちらがしびれを切らし、
「場所と時間がわかれば車のあるところまで行ってもいいよ」
と言うと
「今国会議事堂にあるんだけど1時間で行ける?」
と。ちょっと今すぐにはいけないと話すと
「そうすると、夕方からまた他の人が使うから、明日の朝にはHougang Centralにある。明日の朝また電話をくれたら場所をチェックして教える」
どんどん遠ざかっていく車!うちが停めたのはクレメンティだっ!
というか、どんどん増えていくドライバーに連絡を取り続ける作戦はちと無理があるのでは…??
まあしかし結局その次の日の朝使っていたドライバーと幸運にも連絡が取れ、トランクを確認してもらうと書類が見つかったため、無事夫がHougagng Centralまで取りに行きました。
車を止めたりはしてくれなかったけど、電話してすぐに電話番号から車体ナンバー拾える仕組みになっているようで、毎回電話しても話が早く済みました。サポートは悪くなかったかな。週末を除けば…
ちなみにサポート中に教えてもらったのですが、システム上で忘れ物を申請する機能があります。
Past Tripを選択してLostボタンを押し、忘れ物を登録できます。
使ってみた感触
実はけっこう前に会員登録をしたのですが、実際に利用し始めたのはつい最近です。整備不良やトラブル時の対処に不安があったのでこれまではレンタカーを利用していました。
実際使ってみるとお手軽で車の状態も良かったし、利用して正解でした。これからちょくちょく使うと思います。
ちなみに今までアサインされた車は全て日本車でした。
レンタカーと比較してみると、良い点は何と言ってもフレキシブルなところ。使いたい時にすぐ予約が取れる。
レンタカーだとレンタカーのオフィスが休みの時は借りることができないので週末など無駄に長く借りなければならないことが多々あります。カーシェアリングなら週末土曜だけ借りることもできるので気軽に利用できます。
それからピックアップとドロップオフの場所を別に指定できるのも便利です。レンタカーでも別の営業所に返却することはできますが、カーシェアリングのパーキングポイントほど営業所の数はないし、いちいちエージェントと連絡を取り合わないといけません。
返す前にガソリンを入れなくていいのも地味に楽ちんです。
悪い点は1日以上借りる場合は割高になる恐れがある点。
あとはトラブル時の対処に不安があります。先述の忘れ物地獄もそうですが、整備不良に対する不安、前のドライバーがちゃんと指定場所に返さなかった場合などの不安要素があります。
ただ実際利用してみた限りでは整備不良に関する不安は吹き飛びました。逆にレンタカーの方が車が古かったり整備に問題があったことが何度かあったので、smoveに関して言えば今のところ問題なさそうです。
他のカーシェアリングサービス
シンガポールにはメジャーなカーシェアリングサービスが3つくらいあり、最大手はCar Clubのようです。Car Clubは三井物産が買収しています。
三井物産、カーシェアリング事業 シンガポール全域拡大 | 商社・流通・サービス ニュース | 日刊工業新聞 電子版
実は初めは最大手で三井の傘下ということで信頼性の高そうなCar Clubを検討していたのですが、Car Clubはデポジットが入会時にかかり、ちょっと敷居が高かったので他のサービスのも見てみることにしました。
すると、どのサービスに対しても大抵の場合、低レビューの人はトラブル対処に文句を言っていて、それ以外の人たちは高評価をつけていることがわかりました。ということは、まあどれも変わんないのかな、という結論に達し、登録も手軽にできて運営のオフィスが生活圏に近いsmoveをまずは使ってみることにしました。
本格的に使うなら保有台数が多いCar Clubの方が住む場所によっては便利なケースが多いのではないかと思います。
それからこれは同僚に聞いた話ですが、別の安いカーシェアリングサービスではけっこう古い車を使っているそうで、その場合はある程度はトラブルのリスクを覚悟しないといけないかもしれません。