今日も、夏です。

常夏シンガポールで送る日々の記録

レプトスピラ症のアラート



最近立て続けに犬のレプトスピラの発症報告が犬関連団体から流れてきました。

 

 

1つ目はGreen Corridor(旧鉄道跡)の水たまりで遊んだ犬が発症したケース 

2つ目は犬のDay Careサービスに行った犬が発症したケース(感染源は不明)

 

 

 

レプトスピラ症って日本では発症例を聞くことはなかったのですが、本当にあるんだなぁ。

 

とはいえ、レプトスピラって毎年打つ混合ワクチンに入ってないっけ?

こちらの飼い主達はワクチン接種していないのでしょうか・・・

 

 

 

ワイル病、秋やみなどに代表されるレプトスピラ症(leptospirosis)は、病原性レプトスピラ感染に起因する人獣共通の細菌(スピロヘータ感染症である。病原性レプトスピラは保菌動物(ドブネズミなど)の腎臓に保菌され、尿中に排出される。ヒトは、保菌動物の尿で汚染された水や土壌から経皮的あるいは経口的に感染する。

IDWR: 感染症の話 レプトスピラ症

 

ネズミのフンなどで汚染された水からうつるケースが多いようなので、Green Corridorの水たまりは確かに危険そう。しかも経皮感染とは。

 

 

我が家の犬達が前回打ったワクチンは...

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LCAN-LGRIP-LICT-LPOM

この4つが全部レプトスピラの血清型のようです。

  • Leptospira canicola : LCAN 
  • Leptospira grippotyphosa : LGRIP 
  • Leptospira icterohaemorrhagiae : LICT 
  • Leptospira pomona  : LPOM

https://www.aphis.usda.gov/animal_health/vet_biologics/publications/notice_06_16.pdf

 

 

4つもある。

 

 

イヌのレプトスピラ症は,従来血清型CanicolaとIcterohaemorrhagiae感染によるものとされ,40年以上前からこれら2血清型の不活化全菌体ワクチンが使われてきた。しかしながら,この不活化全菌体ワクチンは血清型特異的な効果しかないため, 近年アメリカではこれら2血清型に替わってGrippotyphosaとPomonaが主要な感染血清型となっていることが明らかとなってきた。 

http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2345-related-articles/related-articles-436/6527-436r06.pdf

 

なるほど。

 

まあ・・・ひと安心なんでしょうか。

 

 東南アジアでは、レプトスピラ症の流行は多雨期から収穫期(7~10月頃)に集中することが疫学的に確認されている。レプトスピラ症の流行地域では不用意に水に入らないこと、特に洪水のあとには絶対に入らないことが予防には重要である。

IDWR: 感染症の話 レプトスピラ症

 

レプトスピラは人にも感染するんですね。調べてみると思ったより怖い。

 

検索すると日本でも犬のワクチン反対の人がいるようですが、シンガポールにいる場合はしといた方が吉ですね。

 

 

その他参考になるサイト