今日も、夏です。

常夏シンガポールで送る日々の記録

11ヶ月もないし



今週もヘイズ。うちから見える数キロ先のビルがどの程度見えるかでだいたい大気汚染指数PSIがわかります。


毎日朝起きて視界が悪いとがっかり。もうほとほとうんざりな感じですが、今日こんなページを発見してクスッとしてしまいました。


インドネシア、きれいな空気を11ヶ月間ありがとう


これはヘイズの元凶であるインドネシアの副大統領が発した言葉を皮肉ったサイトなんですが、彼は最近こんな発言をしたそうです。

Look at how long they have enjoyed fresh air from our green environment and forests when there were no fires. Could be months. Are they grateful? But when forest fires occur, a month at the most, haze pollutes their regions. So why should there be an apology

こやつは3月にも同様の発言をしていて大ひんしゅくをかいました。
"For 11 months, they enjoyed nice air from Indonesia and they never thanked us. They have suffered because of the haze for one month and they get upset," 


つまり、彼の言い分は平たく言うと

インドネシアは豊富な森林できれいな空気を作って周辺国に供給している。たかだか1ヶ月のヘイズに文句を言うよりも11ヶ月のきれいな空気に感謝するべきだ。謝るどころか本来感謝されて当然」


はあああああ!?

そもそも煙のいかないジャカルタにいる奴が偉そうに言うなっ



彼は今回の火災の消火活動に関してシンガポールの支援を歓迎する発言を繰り返しています。
Go ahead, we are open. Singapore can come and see for themselves if they want to help. Don't just talk (about it),


へーたまには普通なこと言うじゃん…

と思いきや

これは再三に渡るシンガポールの消火支援オファーをインドネシア環境大臣が断り続けた後の発言なんですね。




おまえの国はいったいどうなってんだよ!(笑)もうこの人ネタにしかならない


というわけで上記のサイトができたわけですね。サイトではThank youボタンが押せてコメントも残せます。面白皮肉コメントなどもちらほらありニヤッとできます。

特に「11months発言」はシンガポールの人の記憶に焼きついており絶対に忘れることはないでしょう。まあ実際もうすでにヘイズの無い期間は年に11ヶ月未満な状態なので10ヶ月と言われていますが。



ちなみにインドネシア人の同僚によると、インドネシア国内のニュースではシンガポールの消火支援オファーを何度も断ったという事実は報道されていないそうです。ということで彼の発言は国内に対するアピールなのでしょうね。外から見ると間抜けすぎて死にたい級だけど。



2年前の2013年6月ヘイズが観測史上最悪を記録した時もシンガポール政府の苦情に対してインドネシアの大臣が返した言葉はこれでした。
Singapore should not be behaving like a child and making all this noise,

「ガタガタ言うな」


初めて体験するハザードレベルの煙害の中これを見た私は思わず「wtf」とつぶやいたところ、知人のシンガポーリアンが喜んで「Welcome to south east Asia!」と言ってきました。いやwelcomeされたくないよ。