いつもランチをともにする同僚はみんな国籍が違います。そんな日々の会話より。
一般的に英会話で避けた方がいい話題のひとつに政治があがりますが、我々のランチタイムにそのようなタブーはありません。みんな国籍が違うのでお互いの国の事情をほとんど知らず、逆に好奇心があります。
インドネシアの
大統領選挙が近いようで、日本語のニュースサイトでも「ジョコウィ」の話題をみるようになりました。今日は私が政治の話題を振ってみることに。
ジョコウィは
ジャカルタの現職知事で、民衆から絶大な支持を集めている政治家です。
彼は予算会議を
全てYouTube で公開しているそうで、役人が持ってくるマージン込み込みの予算に喝を入れてごっそり削減する動画が人気を集めているようです。
大統領候補にアナウンスされるやいなら、所属党の支持率が上がったそうな。すごい人気です。昨年はまだ地方都市ソロの市長だったという話なので
スピード出世です。というか、インドネシアでは現職の市長や知事が別の選挙に立候補できるんですね。
しかし彼は中華系という理由で拒否する地域もあるのだとか。
実は同僚の
インドネシア人も中国系の血を引いているそうですが、中国語を喋りません。他にも何人も中国系
インドネシア人の知り合いがいますがやはり誰ひとり中国語を喋れません。前々から不思議に思っていました。
彼が子供の頃
インドネシアで中国系クリスチャンを狙った暴動が起こり、それ以来中国語が禁止されたそうです。彼は中華系の学校に通っていましたが、学校で中国語を教えることもなくなったとか。
多くの優秀な中国系
インドネシア人達が、
シンガポールやオーストラリアに留学した後
シンガポールで働き、永住者となっています。そのうち自国を捨てシンガポーリアンになった人も知っています。
国から優秀な人たちが離れていくのは由々しき問題です。
汚職だらけだとか、大臣同士が悪口を言い合うとか、馬鹿馬鹿しいことばかりやっていたらどんどん優秀な人材は流出して国民は貧しいままです。あの国の中心を担う人々がもう少しまともな人であってほしい、と願っています。
ちなみに同僚にジョコウィに投票するのか聞いたところ、
「彼はまだ国政に行くべきではないと思うけど、他の候補者にろくなのがいないので消去法で彼しかいない」
だそうです。まあどこも消去法は一緒か
しかし、あらためて自覚しましたが政治に関わる英単語全く覚えてない…